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治療抵抗性統合失調症治療

治療抵抗性統合失調症とは

複数の抗精神病薬を十分な量、十分な期間投与しても幻覚妄想などの精神症状がよくならなかった、または副作用にて十分な量の抗精神病薬を投与できず十分に症状が改善しない統合失調症患者様のことをいいます。

『最後の切り札』クロザピン(クロザリル)

クロザピン(クロザリル)は多くの国で使用されており、日本には2009年に導入され、国内臨床試験でも「治療抵抗性統合失調症」の方の50%以上に精神症状(幻覚や妄想など)の改善が認められています。

副作用

クロザリルには重篤な副作用で「無顆粒球症」というものがあります。無顆粒球症は、血液中の白血球のうち、体内に入った細菌を殺す重要な作用をしている顆粒球が著しく減少してしまい、ほとんどなくなってしまった状態をいいます。
このような状態は、細菌に対する抵抗力が弱くなり、感染しやすくなる危険があります。
※2009年から2013年までに1.1%が無顆粒球症の副作用の報告があります
クロザリルを安全に使用するための制度があります。

クロザリル患者モニタリングサービス(CPMS)

安全に運用するにあたって、病院・医療関係者・患者様はあらかじめCPMSというシステムに登録を行うことが義務付けられています。これは、それぞれの患者様に対して、適切な頻度で採血が行われ、安全に使用されているかを絶えず確認するためのものです。仮に無顆粒球症を起こした場合にも、早期発見ができ、適切な治療を行うことで治療につなげることができるのです。

ご案内

受診希望の方へ

クロザピンをつかってみたい、詳しい説明を受けたい、とお考えの方は現在かかっている主治医の先生にご相談し、紹介状をもらって来ていただくようお願いします。初回受診時はご家族のみでも可能です。電話にてご予約ください。

医療関係者の方へ

紹介をお考えの患者様がおられましたら、医療相談専用ダイヤルへお問い合わせ下さい。