回想法について
回想法とは
アメリカの精神科医バトラーによって提唱された高齢者に対する精神療法の技法です。
専門家が共感的受容的姿勢で意図的に介入することを通じて、高齢者の心理的安定や高齢期における自我の統合(人生の意味づけ)が促進されます。
参加者に対する効果
感情の安定、不安感・孤独感の軽減、自身の培ってきた力の再発見、自尊心の向上、自身の経験や知恵を若い世代へ伝える、非日常の場の提供、同性代の支え合い 等
スタッフに対する効果
参加者とのコミュニケーションの促進、参加者への理解が深まり一人一人の個性を尊重したケアへつながる、問題行動以外の面への着目度が上がる 等
回想法の実施概要
対象者
南病棟での回想法は65歳以上を対象としており、主に認知症の診断で入院されている患者様に対して行っています。
日程・スタッフ
・ 日時:毎週水曜日 14時~15時
・ 看護師1名、作業療法士1名、臨床心理士1名
南病棟での回想法
茶話会や、南病棟中庭を利用した園芸、野菜作り等を行っています。
茶話会はあらかじめテーマを事前に決め、テーマに沿って行っています。(例:秋の歌、夏祭り、雪遊びの思い出 等)
具体的なプログラムの流れ
茶話会の場合
はじめの挨拶 ⇒ 各患者様自己紹介 ⇒ 写真や映像を見ながらテーマに沿って談話 ⇒ 終わりの挨拶⇒感想発表